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シャドーAI対策|禁止だけで防げない理由と4つの制御点

シャドーAIとは、会社が承認していない生成AIを従業員が業務に使うことです。RIZAP子会社の事案を公式発表で確認し、代替手段・検知・入力区分・初動の4つの制御点でシャドーAI対策をFDX株式会社が解説します。

·FDX株式会社 編集部·監修: 佐藤 拓哉(生成AI協会 理事)

2026年9月3日、​RIZAPグループは、​連結子​会社の​RIZAP株式会社で、​社員が個人で使用している外部の生成AIサービスに​お客様の​情報を​誤って​アップロードしたと​発表した。​対象には​氏名や​保険証の​記号番号に​加え、​疾患情報と​いう​要配慮個人情報が​含まれていた。

会社が​承認していない​生成AIを​従業員が​業務に​使う​ことを​「シャドーAI」と​呼ぶ。​この​事案の​再発防止策は、​許諾されていない​生成AIサービスの​業務利用禁止を​「改めて」全社​へ​周知徹底する、と​いう​ものだった。​発表の​文言からは、​禁止の​ルール自体は​すでに​あったことがうかが​える。​それでも​起きた。

本記事は​事案を​一次​資料で​確認し、​シャドーAIを​減らす​4つの​制御点を​製品の​公式ドキュメントで​確かめながら​整理する。​特定企業を​論じるのではなく、​どの​企業でも​起こりうる​構造から​教訓を​取り出す。

この​​記事の​​対象読者

シャドーAIとは​​(要点3行)

  1. シャドーAIとは、​会社が​承認していない​生成AIサービスを、​従業員が​私用アカウントなどで​業務に​使う​ことである
  2. 問題は​AIを​使う​ことではなく、業務データが会社の契約と管理の外へ出ることに​ある。​保持期間、​学習への​利用、​事業者側の​閲覧の​可否を​会社が​決められない
  3. 対策は​禁止の​徹底ではなく、​承認済みの​代替手段、​検知と​遮断、​入力して​よい​情報の​区分、​起きた​ときの​初動、の​4点で​設計する

社内ルールの​全体​像と、​AIを​システムに​組み込む際の​6つの​制御点は​「AIガバナンスと​実装セキュリティ|6つの​制御点」で​扱っている。​本記事は、会社の管理の外で起きる私用AIの利用に絞る。


RIZAP子会社の​​事案で​​公表された​​事実

発表元に​よって​書かれている​事実が​異なる​ため、​一次資料ごとに​整理する​(2026年9月29日確認)。

項目公表内容出典
発表日2026年9月3日RIZAPグループ
経緯RIZAP株式会社の​健康経営・保険者事業部で、​特定保健指導管理システムに​関する​データ集計作業中に、​社員が​個人で​使用している​外部の​生成AIサービスに​対象データを​アップロードRIZAPグループ
対象データ2026年1月1日〜8月19日に​同システムに​登録された​特定保健指導対象者データの​一部。​保険証記号番号、​メールアドレス、​氏名、​生年月​日、​性別、​住所・電話番号​(一部の​方​のみ)と、​要配慮個人情報と​して​支援形態と​疾患情報RIZAPグループ
人数RIZAPグループの​発表には​記載なし。​委託元の​全国​土木建築国民健康保険組合は​19,996名分​(うち同組合分1,167名分)、​IHIグループ健康保険組合は​同組合の​対象者を​210名と​公表各委託元
判明2026年8月20日。​作業を​行った​従業員自身が​気付いて​申告全国​土木建築国民健康保険組合
初動作業者が​チャット履歴を​削除し、​学習データの​利用停止設定を​実施。​事業者に​照会し、​第三者に​閲覧された​可能性と​学習に​利用された​可能性は​ないと​確認。​事業者の​役職員等が​閲覧可能だった​可能性は​確認中RIZAPグループ
報告個人情報保護委員会への​報告を​完了​(委託元の​公表では​8月21日)RIZAPグループ、​委託元
再発防止策許諾されていない​生成AIの​業務利用禁止の​再周知と​教育、​利用環境の​点検、​AIマネジメントシステムの​導入検討RIZAPグループ

利用された​サービス名は​発表に​書かれておらず、​本記事でも​特定しない。

事案から​​読み取れる​​3つの​​構造

第一に、発覚は本人の申告による。 委託元の​公表に​よれば、​作業者自身が​情報の​送信に​気付いて​申告した​ことで​判明した。

第二に、学習と閲覧の扱いを事後の照会で確かめている。 発表に​よれば、​事業者から​「個人を​特定できる​情報を​含むファイルは​学習に​使わない」​「24時間以内に​削除した​ファイルは​学習に​使わない」との​回答を​得た。​一方、​事業者側の​閲覧の​可能性は​発表時点で​確認中だった。​私用の​サービスでは、​会社は​データの​扱いを​契約で​決めていないため、起きた後に事業者の回答を待つしかない。

第三に、委託先で起きている。 影響は​複数の​健康保険組合などの​委託元に​及んだ。​委託先の​生成AI利用も、​委託元の​管理対象に​なる。

事故全般の​類型は​「生成AIの​事故事例2025-2026」で​整理している。


禁止だけでは​​防げない​​理由

「許可していない​AIは​使わない」と​いう​ルールは​必要である。​しかし、​ルールだけでは​5つの​穴が​残る。

理由何が起きるか
仕事の​需要は​消えない集計や​要約で​私用AIの​ほうが​速ければ、​禁止しても​利用は​見えない​場所に​移る
同じ​ドメインに​私用と​法人が​あるURLを​許可すると、​同じ​サイトの​私用アカウントも​通る
管理外の​端末が​ある会社の​ネットワークを​経由しない​私用スマホや​自宅PCから​私用アカウントで​使われると、​ネットワーク制御も​DLPも​届かない
AIの​入口が​増え続ける新サービス、​ブラウザ拡張、​既存SaaSの​AI機能まで​禁止しきれない
発覚が​本人頼みに​なる検知が​なければ、​本人が​申告しない​限り会社は​知る​手段が​ない

経済産業省・総務省の​「AI事業者ガイドライン​(第1.2版)」​(2026年3月31日)の​別添も、​企業の​ルール等が​未整備の​場合に、​従業員が​企業の​管理の​外で​「業務外利用者向け」の​生成AIを​業務に​用いる​おそれを​挙げている。​そのうえで、​特に​機密情報を​扱う​場合は、ビジネス利用を想定したサービスを代わりに使うことを​推奨している。​禁止と​代替は、​セットで​初めて​機能する。

IPAの​「情報セキュリティ10大脅威 2026」​(2026年1月29日発表)​でも、​組織編で​「AIの​利用を​めぐる​サイバーリスク」が​初選出で​3位に​入った。


シャドーAI対策の​​4つの​​制御点

制御点目的具体策見落としやすい​点
1. 承認済みの​代替手段私用AIを​使う​理由を​なくす法人契約、​SSO、​学習に​使わない​設定、​ログ私用より​不便だと​戻られる
2. 検知と​遮断利用の​実態を​把握し、​経路を​絞るSWG・CASB、​法人ワークスペースへの​限定、​DLP、​ブラウザ管理会社の​ネットワーク外で​私物端末から​私用アカウントで​使われると​見えない
3. 入力して​よい​情報の​区分承認済みAIでも​入れてはいけない​ものを​決める情報の​区分表、​業務ごとの​可否一覧区分が​細かすぎて​現場が​判断できない
4. 起きた​ときの​初動被害を​広げず、​法令上の​期限を​守る申告窓口、​削除と​照会、​報告要否の​判断手順申告した​人を​責めると​次から​隠れる

順番に​意味が​ある。代替手段より先に遮断を強めると、利用は私用スマホへ移る。 遮断は​代替が​行き渡ってから​強める。


制御点1:承認済みの​​代替手段を​​先に​​用意する

代替手段には、​最低限4つの​条件を​そろえる。

4つ目が​最も​見落とされる。​RIZAP子会社の​事案も、​データ集計と​いう​日常の​作業の​中で​起きている。​一般に、​承認済みの​環境で同じ作業が同じくらい速くできなければ、​私用AIへ​戻る​動機は​残る。​個人情報を​含む集計なら、​データを​渡さず、​集計の​コードを​AIに​書かせて​社内の​環境で​実行する​使い方も​代替に​なる。

契約時に​データの​経路と​保持を​確認する​観点は、​「AIガバナンスと​実装セキュリティ」の​「データ境界」の​節を​参照されたい。​承認済みの​AIを​全社に​行き渡らせる​順序は​「生成AI導入の​進め方」で​解説している。


制御点2:検知と​​遮断を​​層で​​重ねる

検知の​手段は、​どの​層で​見るかに​よって​見える​ものが​違う。​1つの​製品で​全部を​覆おうと​せず、​層を​重ねる。

シャドーAIを検知・遮断する4つの層と、それぞれで見えるもの・見えないものを上下に積んで示した図。上から「ID・契約(SSOと法人ワークスペース)」は承認済みAIの利用者とログが見えるが私用アカウントは見えない。「ネットワーク(SWG・CASB・SASE)」はAIサービスへのアクセス先と量が見えるが、通信を検査しない場合は入力した内容が見えない。「ブラウザ(拡張機能の管理・ブラウザDLP)」は貼り付けと送信の内容が見えるが管理外のブラウザやアプリは見えない。「端末(エンドポイントDLP・MDM)」はコピー・アップロード・アプリ導入が見えるが管理外の私用スマホと私物PCは見えない。最下部に「会社のネットワークを経由せず、私物端末から私用アカウントで使われると、どの層からも見えない。代替手段と申告で補う」と記す。

製品の​公式ドキュメントで​確認できる​機能は​次の​とおりである​(2026年9月29日確認)。

法人ワークスペース以外への接続を絞る。 OpenAIの​ヘルプセンターに​よると、​ChatGPT Enterpriseでは、​ネットワーク側で​HTTPヘッダーChatGPT-Allowed-Workspace-Idに​許可する​ワークスペースの​IDを​付けると、​それ以外の​ワークスペースが私用のものも含めて除外される。​ログインせずに​使う​利用は、https://chatgpt.com/backend-anon/で​始まる​URLを​遮断して​止める。​ヘッダーの​付与には​通信の​検査​(SSLインスペクション)が​必要で、​アプリ版は​証明書の​ピン留めを​行う​ため、​管理端末に​MDMで​例外を​配布する​必要が​あると​明記されている。

利用中のAIを発見し、未承認として遮断する。 Microsoftは​Microsoft Learnで、​シャドーAIへの​データ流出を​防ぐ​手順を​4段階で​公開している。​Microsoft Defender for Cloud Appsの​クラウドアプリカタログを​「Generative AI」の​分類で​絞り込み、​利用中の​AIアプリと​リスク評価を​確認し、​未承認​(Unsanctioned)に​設定して​組織全体で​遮断する。​ただし​同じ​資料は、​この​遮断が​及ぶのは​会社の​管理する​ネットワーク接続であり、管理外の端末や個人のネットワークからは引き続きアクセスできると​注記している。

貼り付けとアップロードを止める。 同じ​手順書は、​Microsoft Purviewの​エンドポイントDLPで​機密情報の​ブラウザへの​貼り​付けや​AIサイトへの​アップロードを​ブロックする​方​法と、​Microsoft Edge上で​一般利用者向けAIへの​プロンプトに​含まれる​機密情報を​送信前に​止める​方​法を​示している。​遮断の​前に​シミュレーションモードで​影響を​確かめるよう​勧めている。

ブラウザ拡張機能を許可制にする。 ページを​読み取って​要約する​AI拡張機能は、​社内システムの​画面も​外部​へ​送りうる。​Google Chromeでは、​管理ポリシー​(ExtensionSettings)で​既定を​ブロックにし、​許可する​拡張機能だけを​個別に​指定できる。

検知の​目的は​処罰ではない。​遮断​画面や​警告に承認済みAIへのリンクと申請窓口を​載せ、​作業を​代替手段に​移す。​未承認AIへの​アクセスが​減らない​場合は、​違反を​責める​前に​承認済みAIに​足りない​機能を​疑う。


制御点3:入力して​​よい​​情報を​​区分する

承認済みの​AIでも、​何を​入れて​よいかは​決めて​おく。​区分は​現場が​迷わない​4段階程度に​と​どめる。

情報の区分例承認済みAI私用AI
公開情報自社サイトの​掲載内容、​公開済みの​資料可会社の​方​針に​よる
社内情報社内手順書、​議事録、​企画の​下書き可不可
機密情報・顧客情報契約条件、​取引先の​未公開情報、​見積用途と​部署を​限定して​可不可
個人情報​(要配慮個人情報を​含む)氏名と​連絡先、​病歴などの​健康情報、​保険証の​記号番号利用目的の​範囲内かを​確認し、​業務ごとに​可否を​決める不可

個人情報には​法令上の​確認点が​ある。​個人情報保護委員会は​2023年6月2日の​「生成AIサービスの​利用に​関する​注意喚起等」で、​個人情報を​含むプロンプトの​入力が利用目的の達成に必要な範囲内かを​確認する​こと、​本人の​同意なく​入力した​個人データが​応答の​出力以外の​目的で​扱われると​法に​違反する​可能性が​ある​ため、事業者が機械学習に使わないこと等を十分に確認することを​求めている。​私用の​AIでは、​この​確認を​会社が​行えない。

区分表は​作るだけでは​使われない。業務ごとにAIに入れてよいデータを一覧にしておくと、​現場は​区分を​覚えなくて​済む。​業務ごとの​データの​所在の​棚卸しは​「AIアセスメントとは?​業務棚卸しと​投資対効果の​設計」の​手順が​使える。


制御点4:起きた​ときの​​初動を​​決めて​​おく

私用AIへの​入力が​分かった​ときの​初動は、​事前に​手順に​しておく。​個人情報が​含まれる​場合は、​法令上の​期限が​ある。

私用の生成AIに業務データを入力したことが分かった後の初動を示した図。左列は「発覚(本人の申告・検知)」から「入力の停止・履歴の削除」へ進み、その下に「期限の起算点:法人では、いずれかの部署が知った時点」と添える。中央の枠「知った時点から、並行して進める」の中に4つのレーンを並べる。「調査」は事業者への照会(保持・学習・閲覧の可否)と影響範囲の特定(本人数・項目・要配慮個人情報の有無)。「報告」は報告対象か(規則第7条の4類型。該当しなければ判断の根拠を記録)から、速報(その時点で把握している事項で報告。知った時点から概ね3〜5日以内)、確報(30日以内、第3号は60日以内。全ての事項を報告し、合理的努力を尽くしても判明しない事項は判明次第追完)へ進み、調査の結果が確報に流れ込む。「本人」は本人への通知を事態の状況に応じて速やかに行う。「委託先」は委託元へ速やかに通知し、報告義務を負う委託元へ規則第8条第1項の事項のうち把握しているものを通知すれば、委託先の報告と本人への通知の義務は免除される。すべては右端の「再発防止(代替手段・検知・区分の見直し)」に合流する。下部に「速報は全容の確定を待たない。把握している事項で報告し、確報で補う」と記し、出典として個人情報保護法第26条・施行規則第7条〜第10条と個人情報保護委員会ガイドライン(通則編)を示す。

報告と​​通知が​​必要に​​なる​​条件

個人情報保護法第26条と​施行規則第7条に​より、​次の​いずれかに​当たる​個人データの​漏えい​等が発生し、又は発生したおそれがある場合は、​個人情報保護委員会への​報告と​本人への​通知が​必要に​なる。​ただし同条は、​高度な​暗号化​その​他の​個人の​権利利益を​保護する​ために​必要な​措置を​講じた​個人データを​対象から​除いている​(e-Gov法令検索で​2026年9月29日確認)。

  1. 要配慮個人情報が​含まれる
  2. 不正に​利用されると​財産的被害が​生じる​おそれが​ある
  3. 不正の​目的を​もって​行われた​おそれが​ある
  4. 本人の​数が​1,000人を​超える

報告は、​事態を​知った​後​「速やかに」行う​速報と、​30日以内​(第3号は​60日以内)の​確報の​2段階である。​委員会の​ガイドライン​(通則編)は、​「速やか」の​目安を知った時点から概ね3〜5日以内とし、法人ではいずれかの部署が知った時点を​起算点と​している。​速報は​報告しようとする​時点で​把握している​内容で​足りる。​確報では​全ての​事項を​報告する​必要が​あるが、​期限の​時点で​合理的努力を​尽くしても​一部の​事項が​判明しない​場合は、​その​時点で​把握している​内容を​報告し、​判明次第追完する。​つまり、全容が確定するのを待ってから速報する必要はない。​本人への​通知も、​同ガイドラインは​「事態の​状況に​応じて​速やかに」行うとし、​通知の​時点は​把握している​内容や​本人の​権利利益の​保護に​つながるかを​勘案して​判断すると​している。

同ガイドラインは​「漏えい」を​個人データが​外部に​流出する​ことと​定義し、​第三者に​閲覧されないうちに​すべてを​回収した​場合は​漏えいに​当たらないと​している。​ただ、​私用AIでは​閲覧されていない​ことを​会社自身が​確かめにくい。​「削除したから​該当しない」と​早く​結論づけず、おそれの段階で報告要否を検討するのが​実務上の​前提に​なる。

委託先で​起きた​場合は、​委託先が、​報告義務を​負う​委託元に、​規則第8条第1項の​事項の​うち​その​時点で​把握している​ものを​速やかに​通知すれば、​委託先の​報告と​本人への​通知の​義務は​免除される​(法第26条第1項ただし書・第2項、​規則第9条)。​委託元に​とっては、委託先から速やかに通知が届く契約と連絡経路が​初動の​速さを​決める。​なお、​2026年7月17日​公布の​改正法は​本人への​通知義務を​一定の​場合に​緩和するが、​施行は​公布から​2年以内の​政令で​定める​日で、​本記事の​公開時点では​現行の​規定が​適用される。

初動の​手順

  1. 申告を受け付ける:申告を​責めない​方​針を​明示しておく
  2. 入力を止め、履歴を削除する:チャット履歴と​アップロードした​ファイルを​削除し、​学習への​利用を​止める​設定が​あれば​変更する
  3. 調査と報告を並行して進める:事業者への​照会​(保持期間、​学習への​利用、​閲覧の​可否)と​影響範囲の​調査​(本人の​数、​情報の​項目、​要配慮個人情報の​有無)を​続けながら、​報告対象に​当たるかを​判断し、​当たれば​把握している​事項で​速報する。​判明した​事項は​確報で​補う
  4. 本人への通知と公表を判断する:事態の​状況に​応じて​速やかに​通知する。​委託を​受けている​場合は、​報告義務を​負う​委託元へ​把握している​事項を​速やかに​通知し、​対応を​調整する

対策が​​機能しているかの​​判断基準

判断基準確認方法
承認済みAIが​現場の​作業を​満たしているか未承認AIへの​アクセス件数が、​代替手段の​導入後に​減っているかを​月次で​見る
法人契約で​学習利用と​保持が​確定しているか契約書と​管理画面で、​学習に​使わない​設定と​保持期間を​確認する。​更新時に​再確認する
私用アカウントへの​経路を​絞れているか管理端末から​私用の​ワークスペースへの​ログインを​試し、​遮断される​ことを​確かめる
初動が​期限内に​回るか申告から​報告要否の​判断までを​机上訓練で​通し、​所要日数を​測る
委託先の​利用を​把握しているか委託契約に​生成AIの​利用条件と、​事案発生時の​通知義務が​書かれているかを​確認する

FDXの​支援

FDXは​AX​(AI Transformation)の​実装パートナーと​して、​業務の​分解から​実装・現場定着・運用移管までを​対応領域と​する。​シャドーAI対策では、​遮断の​設定より​先に、現場が承認済みのAIで仕事を終えられる状態をつくることを​重視する。

どの​業務から​代替手段を​用意すべきかを​相談したい​場合はお問い合わせから、​まず​自社の​状況を​確かめたい​場合はAX診断からどうぞ。


よく​​ある​​質問​(FAQ)

Q1. シャドーAIとは​​何か?

A. 会社が​承認していない​生成AIサービスを、​従業員が​私用アカウントなどで​業務に​使う​ことを​指す。​問題は​AIの​利用自体ではなく、​業務データが​会社の​契約と​管理の​外に​出て、​保持や​学習への​利用を​会社が​決められなくなる​ことである。

Q2. 生成AIを​​全面的に​​禁止すれば​​済むのではないか?

A. 済まない​ことが​多い。​集計や​要約のような​仕事の​需要は​残る​ため、​承認済みの​代替手段が​なければ、​利用は​私用スマホや​自宅PCのような​会社から​見えない​場所へ​移る。​Microsoftの​公式手順書も、​未承認アプリを​遮断しても​管理外の​端末や​個人の​ネットワークからは​アクセスできると​注記している。​禁止するなら、​同じ​作業が​できる​承認済みの​手段と​セットに​する。

Q3. 法人向けプランを​​契約すれば​​安全か?

A. 必要条件だが​十分ではない。​法人向けプランは​学習に​使わない​既定や​ログの​管理を​契約で​確定できるが、​入力して​よい​情報の​区分が​なければ​入れる​べきでない​情報が​入り、​私用アカウントへの​経路が​開いていれば​私用での​利用も​続く。​代替手段、​検知、​区分、​初動を​組み合わせて​初めて​機能する。

Q4. ​私用AIへの​​個人情報の​​入力は​​必ず報告対象か?

A. すべてが​対象ではない。​要配慮個人情報を​含む​場合、​財産的被害の​おそれが​ある​場合、​不正の​目的に​よる​おそれが​ある​場合、​本人が​1,000人を​超える​場合の​いずれかに​当たる​漏えい​等が​発生し、​又は​発生した​おそれが​ある​ときに、​個人情報保護委員会への​報告と​本人への​通知が​必要に​なる。​高度な​暗号化​その​他の​個人の​権利利益を​保護する​ために​必要な​措置を​講じた​個人データは​対象から​除かれる。​私用AIでは​閲覧されていない​ことを​会社が​確かめにく​いため、​おそれの​段階で​要否を​検討するのが​実務上の​前提である。

Q5. 申告した​​従業員を​​処分​すべきか?

A. 就業規則に​基づく​判断は​各社に​よるが、​申告​その​ものを​不利益に​扱う​運用は​避けるべきである。​RIZAP子会社の​事案も​作業者自身の​申告で​判明している。​申告が​罰せられる​職場では​次の​事案が​隠れ、​法令上の​報告期限までの​時間が​失われる。


次に​​読むべき記事


まとめ


出典・参考文献

※ 英語資料からの​引用・要約は​編集部に​よる​翻訳である。​4つの​制御点、​情報の​区分表、​判断基準の​表は、​公開情報を​踏まえた​編集部の​設計例であり、​特定の​製品の​機能や​法的判断を​保証する​ものではない。​個別の​事案の​報告要否は、​個人情報保護委員会の​資料と​専門家の​助言に​基づいて​判断されたい。

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